浜松市秋野不矩美術館

赤瀬川原平さんの「個人美術館の愉しみ」はとても楽しい本で、たくさんの魅力的な個人美術館が紹介されています。その中の一つ浜松市秋野不矩美術館に行ってきました。



 

 

天竜浜名湖鉄道・天竜二俣駅で降り、しばらく歩いて二俣大橋を過ぎると両側に新緑の木々が現れました。ゆるい上り坂で気持ちのいい道です。



 

 

その道を登っていくと美術館らしき建物が見えてきました。建築は藤森照信さんと聞いていてそれにも興味がありました。



 

 

到着!砦みたいだけれど、土や木を使っているためかホッとする建物です。

館内は靴を脱いで上がります。まず現れた細長い展示室の床には藤ござが敷いてあり、気持ちよさそうで思わず裸足になりました。

続く広くて四角い展示室は光がやわらかで、やはりホッとする空間でした。



 

 

館内は撮影できなかったので、絵葉書を買ってきました。

「堂本印象特別展」をやっていて、不矩さんの作品は数が少なく、お目当ての「渡河」は展示されていませんでした。残念!リサーチ不足でした。



 

 

でもやはり、河を渡る水牛の群れを描いた「ガンガー」という作品が展示されていて、私には今回これが一番でした。

雄大な眺めと静かに永く流れる時間が感じられ、とても好きです。しかも不矩さん91歳の時の作品だそうです。なんてすごいのでしょう!